【元警察官が考える】警察官と結婚する上で理解しておくべき事5選

お仕事 / お金

みなさんこんにちは。
アラフィフ妻子持ちなのに公務員を辞めて無職になったすおいです。

すおいさん、警察官と結婚したら「勝ち組」って聞いたんですが、実際どうですか?

すおい
すおい

警察官は公務員ですから「やや勝ち組」くらいですかねぇ。
でも、少し特殊な職業なので、パートナーになるにはある程度の理解が必要です。
今回は、警察官と結婚するメリットデメリットや、結婚する上で理解しておくべき事などをお話ししましょう。

警察官と結婚するメリット

警察官は地方公務員ですので、それなりのメリットはあります。

  1. 経済的に安定している
  2. 福利厚生が充実している
  3. 社会的信用がとても高い
  4. 失業のリスクが極めて少ない

などでしょうか。

①経済的に安定している

 公務員なのでどんなに仕事ができなくても、一定の給料が100%約束されています。
 当然、急にリストラされるとかも絶対にないです。
 しかも、年に2回のボーナスもあり、まぁまぁの額です。

②福利厚生が充実している

 豊富な手当(住居手当、通勤手当、扶養手当、休日勤務手当、夜勤手当、当直手当、特殊勤務手当など)が支給される場合がある。
 制服、靴など支給される。
 定期健康診断やインフルエンザワクチン接種の費用を負担してもらえる。
 他にも、把握できないくらいの福利厚生メニューがあり、一流企業レベルの福利厚生です。

③社会的信用が極めて高い

 公務員ってだけでも社会的信用は十分に高いですが、その中でも「警察官」の信用はトップレベルではないでしょうか。
 住宅ローンやクレジットカードの審査などは落ちる方が難しいですし、その上、何もしていなくてもご近所さんとかの一般人からの信用も勝手に高くなっています。

④失業のリスクが極めて少ない

 以前の記事「警察官の勝ち組」にも書いていますが、どれだけ無能でも、どんなに失敗しても辞めさせられることはほぼありません。
 逆に組織の中では皮肉の意味を込めてですが「勝ち組」とさえ呼ばれます。(笑)

警察官と結婚するデメリット

  1. 本当に危険な仕事である
  2. 異動、転勤が多い
  3. 家族との時間が少なく、ワンオペ状態になる
  4. 結婚前に身辺調査される?

などがデメリットでしょうか。

①本当に危険な仕事である

 警察官の仕事は地域課(交番勤務)、刑事課、生活安全課、交通課、警備課、留置管理課、警務課などがあり、どの課も少なからず危険と隣り合わせの仕事をしています。
 体感で最も危険なのはやはり地域課の交番勤務ですね。
 暴行、傷害、強盗や殺人事件でも、一番最初に現場に行って対応するのは交番のお巡りさんです。
 交番のお巡りさんが現場を確認して十分な情報(関係者の人数、氏名、事案の概要、怪我人や凶器の有無など)や現場の写真などを確認してから刑事課や生活安全課はやって来るので、一番危険な仕事をしているのは交番のお巡りさんです。

②異動、転勤が多い

 一つの署で勤務出来る最長期間(長在とか言います。)は各階級ごとで決まっています。
 巡査、巡査部長は約8年、警部補は5年、警部以上は約2年くらいですかね。
 昇任試験に合格すれば、翌年の異動で転勤ですし、不祥事等をヤラかすと転勤することになります。
 ちなみに、私は約17年間昇任することはありませんでしたが、初任配置から数えて7回異動していますので、平均したら約2年半に一回異動してる計算になりますね。
 一番長い場所で4年半、短いところは1年で異動しています。(ヤラかしたのではありません。)

③家族との時間が少なく、ワンオペ状態になる

 交番のお巡りさんは三交替勤務なので、
  ・仕事の日(当番日)は帰って来ません。
  ・翌日(非番日)の昼頃に帰ってきて、
  ・その翌日(公休日)は休み。
の繰り返しなので、家にいる時間は多めですが、非番日は寝てしまう人が多いです。
 他の部署は基本、サラリーマンと同じて勤務時間は平日9時〜18時ですが、6日に一回当直勤務があります。
 また、どこの部署でも事件が入れば夜間帯でも休日でも関係なく呼び出しが掛かることがあります。
 しかも、自分の趣味に時間を使ってしまう人はゴルフ、釣り、パチンコ、飲み会などに行ってしまって結局ワンオペ状態になってる家庭をよく見ました。
 「亭主元気で留守かいい」派の人にとっては最高かもしれません。

④結婚前に身辺調査される?

 結婚前に身辺調査されるって噂を聞いたことはありますか?
 身辺調査をしてNGと判断されたら結婚できないの!?って思いますよね。
 結論から言うと、身辺調査は . . . あります!
 本人や家族親戚の犯歴の有無、反社会的勢力・暴力団との関係の有無などを調査するのですが、問題があっても結婚を止めさせるとかはできませんので、結婚はできます
 ただ、警察官と言う職業柄その様なことが判明すれば結婚を止める判断をする人はいると思います。  
 あと、よく警察官は国際結婚してはいけないとかのイメージもあるかもしれませんが、私が知っているだけでも中国人、アメリカ人、タイ人、ベトナム人と結婚している人がいましたので、できないことはありません。
 しかし、その様な結婚が自分の出世に影響が有るか無いかと言われれば、、、影響が有ります

私の場合はの「家族との時間が少ない」ことがネックになり辞めました。

警察官と結婚する上で理解しておくべき事5選

1. 警察官のパートナーである自覚

 ・配属される課によって勤務時間、帰宅時間が変わり、半年に一回転勤配置換えの可能性がある。
 ・職務中に怪我を負うリスクがあること。
 ・職場での話を聞く機会があっても、口外してはならないこと。
 ・交通違反をしない、事故したら届ける、万引きしないなど、当たり前の事だか一般人よりも気をしきしめて生活しなければならない。

2. 生活のリズムが不規則になる

 急な呼び出しのため家族旅行や子供の行事などをキャンセルするなど、プライベートを犠牲にしなければならない事がある。

3. 環境の変化に耐える

 転勤で引っ越ししなければならない場合、パートナーは仕事を辞める、子供は転校し友達と別れることになったり、都会→田舎(または田舎→都会)へ移るなど、環境の変化に対応しなければならない。

4. 家事・育児のワンオペの覚悟

 仕事の呼び出しとかで家庭が後回しになってワンオペになる事のほかに、、、
 警察官の趣味で多いのは「ゴルフ」、「釣り」、「パチンコ」で、大半が「酒飲み」です。
 このため、仕事が終わったらパチンコや飲みに行ってなかなか帰って来ない、休みの日は同僚と釣りやゴルフに行ってしまうなど、家事や育児に気が回る人が少ないので、ワンオペの覚悟は必要です。(笑)

5. 給貸与品の保管管理

 制服をはじめ、手帳や手錠、制帽、活動服、ベルトや手錠の鍵など、大きい物から小さい物までかなりの数の物が貸与されています。
 人によっては職場で保管していたり、家に持って帰って保管していたりしますが、制服関係は白色ワイシャツ、夏用半袖シャツ、夏用長袖シャツなど、貸与されている点数まで管理されているので失くすと大変です。
 これらは給貸与品が家にある場合は、家でどう保管するかはパートナーも考えないとです。

6. 洗濯に対する気遣い

・外干しか部屋干しか

 制服などを家で洗濯している場合、他の洗濯物と一緒に外に干すのは少しリスクがあります。
 なぜなら、万が一、給貸与品が風で飛ばされたり、盗まれたりして失くしてしまうと処分の対象になるからです。

・家族の洗濯物と一緒に洗うか分けて洗うか

 もちろん私服の話ではなく、制服や仕事中に着ている作業服等の話です。
 制服は、署にやって来るクリーニングに出せばいいのですが、節約するなら家で洗濯してもOKです。
 私はとても気にしていたのですが、仕事柄ゴミ屋敷に入ったり、変死の現場もあります。
 日本人ですのでどんだけ汚い家でも土足で入るのは抵抗があり、つい靴を脱いでしまいます。
 そんな、ゴミ屋敷に上がった靴下や、ドロドロのご遺体や水死体などを扱った時に着ていた服を、家族の洋服と一緒に洗濯するって。。。どうですか?
 月に何回か程度の頻度ではありますが、洗濯する時にいちいち確認を取るのか、最初から完全に分けて洗濯してしまうかを考える必要がある。(と個人的には思います。)

まとめ

警察官との結婚のメリットから考えれば「やや勝ち組」くらいは言ってもいいと思います。

でも、私の体感ですが警察官の特徴として結構マウントを取ってくる人、パワハラ or モラハラ気質の人が多いので、付き合っている時にその辺を見極めないと後々苦労しちゃうことになるかもです。
前職なしの“警察官しか知りません”って人は警察組織にどっぷり染まっている可能性が高いので要注意です。
あと、給料は中の中くらいだと思いますが、パートナーも仕事をしていないと経済的にはギリギリだと思っておきましょう。
数ある職業、数ある公務員の中から「警察官」を選ぶことについてはよく考えてから結婚に踏み切った方が良いと思います。

ちなみに、警察官の結婚相手で最も多いのは警察官です。(笑)

⬅︎ To Be Continued.

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