みなさんこんにちは。
アラフィフ妻子持ちなのに公務員を辞めて無職になったすおいです。
みなさんは交番のお巡りさんを見てどう思いますか?
・・・怖そう
太ってる
刑事になれなっかった使えない人
結構言いますねぇ(汗)
そんな体型の人も多いかもしれませんが、はっきり言って交番のお巡りさんって結構優秀な人が多いんですよ。
えっ!全然そんなふうには見えませんけど。。。
元警察官の私としては、交番のお巡りさんを見ると
「凄いなぁ」「頭が下がるなぁ」「尊敬するなぁ」と思ってしまいます。
今回は、なぜ私がそう感じるのかについてお話ししていきます。
交番のお巡りさんの「見た目」
写真の様なスマートでスタイリッシュなお巡りさんもいますが、やっぱり太ってるイメージもありますよね?
「そんなに太ってて走れるの?」ってサイズの人も時々見かけます。(笑)
我々市民を守ってくれているお巡りさんだからこそ、健康状態が心配になるところですが、太ってしまうのも無理はありません。
お巡りさんが太る理由
・生活リズムが滅茶苦茶
常に110番通報の対応や、遺失拾得、様々な相談で交番に来所する人の対応で決まった時間に食事なんて摂れませんし、なんなら何時間もトイレを我慢してる時もあります。
・食事は超早飯
事案対応中は当然食事なんてとれませんし、一つの事案対応が終われば色々と書類作成やデータ入力作業などが必要なのですが、次の事案がいつ入ってくるかわからないのでゆっくり食事をしている人は少ないです。
お弁当を掻き込んでいたり、右手にマウス、左手におにぎりだったりです。
・睡眠時間はほぼ無い
一応、基本勤務と言うものがあり、1当番に4時間の仮眠時間が設けられてはいますが、まぁほぼ寝れません。
何かしら通報が入って事案対応しているか、日中の事案の書類や入力作業の残りをしたり、やっと食事を摂ったりして、睡眠時間は削られていきます。
・常にストレスを感じている
警察事案であろうとなかろうと、110番通報や署通報、交番に来所などがあれば全て対応しなければなりません。一昔前に言っていた「民事不介入」なんて言えませんから。
警察事案(殴られた、盗られた、騙された、撮られた、事故ったなど)の当事者は、精神的に参っていたり、怒っていたりしている時なので、そんな状態の人への対応は本当にストレスがかかります。
交通違反の取り締まりなどはストレスの最たるものです。
「こんな事よりもっと悪い奴捕まえろや!」
「隠れてコソコソするな!もっと目立つ所に立っとけや!」
「税金泥棒!」
などの罵声を浴びせられます。
あと、酔っ払いもしんどいですよ。会話になりませんからね。(汗)
・サービス残業、馴れ合い残業が多い
もう令和も7年目ですが、警察の職場にはまだまだサービス残業や馴れ合い残業はあります。
組織の上の方からは非番員が早く帰れるようにと色々通達を出してきますが、まぁアピールです。
こっち(組織的に)は言ってるけど、現場がやるかやらんかは知りません。
定期的に調査して出来ていない署には注意しますけどぉ。。。
ってな感じかな?
交番勤務の非番日は1秒でも早く帰りたいけど、早朝に入った110番やその他対応した事案の書類作成やデータ入力などをしてからじゃないと帰れないし、そもそもデータ入力するためのパソコンが圧倒的に足りなくて、パソコン待ちで何十分も待たないといけないことも普通です。
あとは、書類作成した後に上司に確認してもらって決裁に回らないといけないのに、書類作成中に上司がタバコを吸いに行ってしまい、全然帰って来ない。30分〜40分待たされることもよくあります。
こんなものはほんのごく一部で、警察官の仕事は本当にストレスばっかりです。
感謝されることってほぼ無いんじゃ無いかなぁって思います。
尊敬ポイント
全ての警察官は警察学校を出ている
たまに「警察学校で勉強したら警察の試験に受かりますか?」などと聞かれることがありますが、
逆です。(笑)
警察の試験に合格したから警察学校に入校するので、警察学校には警察官しかいません。
少し前にキムタク主演の「教場」と言う警察学校を舞台にしたドラマがあったので、警察学校がどんな所なのか少しは知っている人もいるとは思います。
警察学校は本当に厳しい場所です。
特に入校直後は「特別指導」と言われる期間が3週間ほどあり、この間はただただ理不尽なパワハラに耐え抜く期間です。
拝命が半月ほど先輩の同じ警察学校の学生が指導員となり、後輩学生を怒鳴りまくる期間です。(笑)
怒鳴られる理由は、様々で怒られても仕方がない(こちらに非があること)ももちろんありますが、
やれ声が小さい(どんなに大きくても言われる)とか、
やれネクタイが曲がっているとか、
やれ指が伸びていないor 揃っていないとか、
やれ制服にシワが残っているとか、
靴の磨きが甘いとかとか、、、
まぁなんでもアリです。
この期間に中途半端な人間を篩に掛けている(辞めさせる)んだなぁと思いますが、この期間にやる方もやられる方もパワハラに対する感覚が麻痺してしまい、組織全体にパワハラ気質が刷り込まれてる可能性を感じます。
終わりに
この様に、全ての警察官が警察学校と言う特殊で厳しい職業訓練所を見事卒業してきていると思うと、警察官を見かける度に「あれを乗り越えてきたんだもんな。凄いなぁ〜。」と尊敬してしまいます。
あと、警察ドラマなどでは、制服のお巡りさんは現場保存で「Keep Out – 立ち入り禁止」の黄色と黒のテープの近くで立っているだけで、テープの内側でカッコよく捜査しているのは刑事さんばっかりですが、交番のお巡りさんも前の署で刑事さんだったり、白バイ隊だったり、本部の人間だったりなどで、実際の現場では刑事経験のある交番のお巡りさんに刑事さんが教えてもらっているなんてシーンもよく見かけます。
また、交番のお巡りさんが配置換えで刑事課や交通課などの内勤に入ってしまうこともよくあります。
交番のお巡りさんは何気にスーパーマンが多いんですよ。
⬅︎ To Be Continued.