こんにちは。新米パパのすおい(@shinnmai_papa40)です。
前回紹介した日本ダウン症協会が出している冊子「+Happy しあわせのたね」の中でも掲載されている「オランダへようこそ」という詩を紹介したいと思います。
Contents
「オランダへようこそ」を知ったきっかけはドラマ「コウノドリ」
コウノドリは鈴ノ木ユウ氏による産科医療を題材にした漫画で、2012年から「モーニング」で連載されています。
内容は、切迫流産や切迫早産、高齢出産や産後うつ、不育症、そして不妊治療についても取り上げていましたし、21トリソミー(ダウン症候群)についてのお話しもありました。
私はこの漫画は読んでいなかったのですが、2015年の秋にTBS系列でドラマ化され、不妊治療真っ最中の私は妻と一緒に見ていました。
不妊治療中だった私たちの頭の中は「赤ちゃん」のことでいっぱいだったので、このドラマは見ていて色々と考えさせられ、感動して、本当に毎回泣きながら見ていました(笑)
ドラマ「コウノドリ」の2シーズン目の第10話と第11話(最終回)がダウン症候群についての話だっだのですが、その話の中にこの「オランダへようこそ」という詩が出てきて、初めて知ることになりました。
「オランダへようこそ」を読んでみて下さい。
※イタリアです(笑)
「オランダへようこそ」の作者はエミリー・パール・キングスレイという方で、セサミストリートの作家を務めていた人です。自身も1974年にダウン症のある息子さんを授かり、1987年にこの「オランダへようこそ」を書かれたとのことです。
少し長いかもしれませんが、一度読んでみてくださいm(__)m
引用:全米ダウン症協会発行「すばらしい可能性のある未来へ~ご懐妊&新生児のご両親へのガイド」
翻訳:佐藤 由利衣さん
【 オランダへようこそ(全文)】
私はよく「障害のある子を育てるのってどんな感じ?」と聞かれることがあります。
そんな時私は、障がい児を育てるというユニークな経験をしたことがない人でも、それがどんな感じかわかるように、こんな話をします。
赤ちゃんの誕生を待つまでの間は、まるで、素敵な旅行の計画を立ててるみたい。
例えば、旅先はイタリア。
山ほどガイドブックを買い込み、楽しい計画を立てる。
コロシアム、ミケランジェロのダビデ像、ベニスのゴンドラ。
簡単なイタリア語も覚えるかもしれない。
とてもワクワクします。
そして、何ヶ月も待ち望んだその日がついにやってきます。
荷物を詰め込んで、いよいよ出発。数時間後、あなたを乗せた飛行機が着陸。
そして、客室乗務員がやってきて、こう言うのです。
「オランダへようこそ!」
「オランダ!?」
「オランダってどういうこと??私は、イタリア行きの手続きをし、イタリアにいるはずなのに。ずっと、イタリアに行くことが夢だったのに。」
でも、飛行計画は変更になり、飛行機はオランダに着陸したのです。
あなたは、ここにいなくてはなりません。
ここで大切なことは、飢えや病気だらけの、こわくで汚れた様な場所に連れてこられたわけではないということ。
ただ、ちょっと「違う場所」だっただけ。
だから、あなたは新しいガイドブックを買いに行かなくちゃ。
それから、今まで知らなかった新しい言葉を覚えないとね。
そうすればきっと、これまで会ったことのない人たちとの新しい出会いがあるはず。
ただ、ちょっと「違う場所」だっただけ。
イタリアよりもゆったりとした時間が流れ、イタリアのような華やかさは無いかもしれない。
でも、しばらくそこにいて、呼吸を整えて、まわりを見渡してみると、オランダには風車があり、チューリップが咲き、レンブラントの絵画だってあることに気付くはず。
でも、まわりの人たちは、イタリアに行ったり来たりしています。
そして、そこで過ごす時間がどれだけ素晴らしいかを自慢するかもしれないのです。
きっと、あなたはこの先ずっと「私もイタリアへ行くはずだった。そのつもりだったのに。」と、言うのでしょう。
心の痛みは決して、決して、消えることはありません。
だって、失った夢はあまりにも大きすぎるから。
でも、イタリアに行けなかったことをいつまでも嘆いていたら、オランダならではの素晴らしさ、オランダにこそある愛おしいものを、心から楽しむことはないでしょう。
コウノドリのドラマでこの詩を読んだときは、自分のところにダウン症を持った赤ちゃんがやってくる事なんて1ミリも思っていませんでしたが、ドラマとこの詩の内容に感動していました。
今、「オランダへようこそ」を読み返してみて思う事

不妊治療を頑張っている時から、妊娠が発覚してからの生活もずっと、「男の子だったらホニャララするぞ!」とか、「女の子だったらホニャララしたいなぁ」などと色々と夢を描いてたので、ひー様がダウン症だと診断された後は、本当にショックで、色んな夢が全部消えちゃった!と思ったので、まさにこの詩のとおりでした。
でも、全く知識ゼロだったダウン症のことを色々と調べるようになって、これまで全く接点のなかった・場所・本・人など、本当にたくさんの新しい出会いがあったこともこの詩のとおりでした。
ダウン症が、ひー様が、私と妻の知識を深め視野を広げ、成長させてくれているんだなぁと感じてます。
皆さんはこの「オランダへようこそ」を読んでどうかんじましたか?
ドラマ「コウノドリ」も要チェックです!おススメですよ。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
今回はこの辺りで Hẹn Gặp Lại. (またね)
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